七五三の由来は前の記事でご紹介しましたが、髪型や帯結びにもそれぞれ意味が込められているのをご存知でしょうか?
髪型や帯は、ただの装飾ではなく「成長」「節目」「一人前になる」という意味を込めた大切な要素。年齢・性別ごとに詳しくご紹介します♪

3歳&7歳のご姉妹の新日本髪

3歳女の子の髪型と衣装(帯)

髪型:「桃割れ風」「ちんころ」「前髪ぱっつん」
髪はまだ短い子が多いので、ちんころ(紐でまとめた髪飾り)やかのこ(鹿の子絞りでできた飾り)を使って、可愛らしく仕上げるのが昔からの主流。
日本髪に似せた桃割れ風スタイルにすることもありますが、近頃は3歳でも新日本髪を結うことも多くなりました。
3歳ならではの愛らしい新日本髪は特別です。短い、薄いとご心配でも凛叶の美容師なら対応可能な場合もありますので一度ご相談ください

衣装: 被布(ひふ)
帯は結ばず、被布(ひふ)というベストのような上着を着せるのが一般的。
被布には「身体を守る」「厄を遠ざける」意味もあり、動きやすさ・安全性も兼ねています。

7歳女の子の髪型と衣装(帯)

髪型:「新日本髪」「文金高島田」風など

一人前の女性への第一歩として、日本髪を結うことが多いです。
有名なスタイルには以下のようなものがあります。

・桃割れ:後ろで髪を二つに分けて丸くまとめる形。
・新日本髪:明治以降に生まれた、日本髪を簡略化したスタイル。
・結綿(ゆいわた):昔の武家の女性に使われた、子どもの髪に綿を巻いてまとめる伝統技法。

凛叶では圧倒的に新日本髪が人気
あみ下ろし等のモダンスタイルも可愛いですね

衣装:袋帯 or 作り帯(付け帯)
本格的な「袋帯」を使って、華やかに文庫結び(ぶんこむすび)にするのが伝統的。
文庫結びは、帯の形が本のように折りたたまれており、「知恵・教養を身につけて立派に成長しますように」という意味が込められています。


5歳男の子七五三

髪型:清潔感重視の短髪(現代風)
昔は総髪(そうがみ)といって、前髪を剃って頭頂部だけ伸ばす武家風スタイルがありましたが、現在では基本的に短髪の整えた髪型が主流です。
衣装(帯):袴と角帯(かくおび)
正装は羽織袴(はおりはかま)スタイル。帯は角帯(平たく結ぶ帯)を結び、その上に袴を着けます。袴には、格式のある仙台平(せんだいひら)などの縞模様が好まれ、「凛々しさ・武士らしさ」の象徴とされます。

次は七五三の髪飾りや小物に込められた想い、意味合いをご紹介します。

お楽しみに!

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